ドッグトレーナーとは......ドッグトレーナーには、様々な種類があります。例えば、盲導犬トレーナー、聴導犬トレーナー、介助犬トレーナー、警察犬トレーナー、麻薬探知犬トレーナー、災害救助犬トレーナー、家庭犬トレーナー、ドッグセラピストなどです。それぞれが専門的な分野になるので、身につける技術や知識、イヌに教えるトレーニング内容は変わってきます。 |
ドッグトレーナーの活動内容家庭犬のしつけや訓練を実施するドッグトレーナーは、いろんな知識としつけやトレーニング技術が必要です。当スクールの考える「しつけ」というのは、ヒトやイヌ、音等さまざまな外部刺激に対して馴れさせた上で、ヒトとコミュニケーションをとる喜びを教える、つまりイヌのココロにアプローチすることと考えています。一方「トレーニング」というのは、人間社会で支障なく生きて行くために、飼い主の指示や環境に対して、イヌが考えて自らその行動ができる、つまりイヌの思考にアプローチすることと考えています。ドッグトレーナーという職業人は、このしつけと訓練を考えながら以下の活動をします。仔犬のしつけ(社会化)仔犬の時期はいろんな経験をさせて社会性を学ぶきわめて大切な時期です。一方で、同時に恐怖や緊張などマイナス面を覚えさせてしまうとその子の将来に禍根を残すことにもなります。ドッグトレーナーは、仔犬の様子を具に観察しながら、仔犬が楽しく社会性を学べるようにプランを組み立てていきます。また、はじめて仔犬を迎えた飼い主は不安でいっぱいです。飼い主の気持ちにも最大限配慮しながらアドバイスを進めていかなければなりません。 基本訓練イヌが人間社会でヒトと一緒に暮らしていくためには、「オスワリ」「フセ」「マテ」「コイ」などといった飼い主の指示に従わせることも大切です。指示に従わせるというのは、嫌がるイヌに行動を強制するのではなく、イヌに納得させてイヌが自分の意思でヒトの指示通りに動けるようになることを指しています。そのためには、遊びのプログラムを取り入れながら、どうすれば飼い主とイヌの関係をより良いものにできるか考えて組み立てていかなければなりません。 問題行動の改善イヌが吠える、咬みつく、飛びつく、お散歩中に引っ張る、決められた場所でトイレができないなど、ヒトにとっての「問題行動」を起こした場合、これらの問題行動を改善するプランを立てて、飼い主と一緒に考えていく必要があります。この時に大切なことは、イヌに不快な刺激を与える方法は採用せず、快刺激を上手に利用することで行動変容を目指すことです。 ドッグダンスドッグダンスは、音楽のリズムに合わせて飼い主が踊りながらイヌにトリックと呼ばれる様々な技を指示し、飼い主とイヌが一体となってダンスをするドッグスポーツです。ドッグダンスは年齢や犬種は関係なくそのイヌと飼い主に合わせた曲でダンス構成を自由に作るので、どんなイヌでもどんな飼い主でも挑戦できます。また、イヌは身体を動かしながら頭も使うので健康維持にも役立ちます。当スクールは、この老若男女が楽しめるドッグダンスが、イヌとヒトとの関係づくりに非常に好適なスポーツであると考えており、ドッグトレーナーを目指す方々に強くおすすめしています。 |
ドッグトレーナーに必要なスキルドッグトレーナーに必要なスキルはさまざまありますが、ここでは当スクールが考える代表的なものを記載します。 観察力、評価力、行動変容技術イヌにもそれぞれの個性があります。ドッグトレーナーはその個性をいかに伸ばすために、冷静にイヌを観察しなければなりません。そして、評価したそのイヌの個性に合わせた快刺激を使い、楽しみながら学べるしつけや訓練を実行します。イヌが困った行動を選択した時には、感情的になるのではなく、どうすればそのイヌがヒトにとって望ましい行動を選択できるのか、その変容メソッドを上手に行わせる技術も必要となります。イヌを観察し、正しく評価し、ヒトにとって望ましい行動に変えることができる、そのスキルが必要なのです。 理解力、包容力、陽気さ「イヌが理解するのには時間がかかるので、ドッグトレーナーには忍耐力が必要」と言われていますが、その時間を「イヌとヒトの関係性の構築とお互いが成長できるとても貴重な時間」と捉えることが大切です。徐々に現れる変化を喜び、イヌを理解することができれば、より豊かな生活が送れるようになります。イヌと一緒に楽しむことができる、それもドッグトレーナーにとっては大切なスキルです。 傾聴力、共感力ドッグトレーナー仕事は、イヌをしつけたり訓練したりするのではなく、ヒトにイヌのしつけや訓練の方法を教えることです。一緒に生活するヒトがイヌのことを理解し、接し方を学ぶことが大切なのです。そのためには、ドッグトレーナーが飼い主であるヒトと上手ににコミュニケーションをとりながらすすめて行かなければなりません。言葉遣いはもちろんのこと、ヒトに寄り添う姿勢を持てるようになることも大切なスキルのひとつです。 理解力、論理的思考力、忍耐力イヌは私たちの身近にいる存在ですが、感覚も違えば思考も違います。つまりヒトとは大きく異なる世界に住む住人だと考えることが重要だと考えています。だからこそ、常にイヌに関する知見を獲得し続け、観察を絶やさず、その知見をアップデートし続けることを怠ってはいけません。どんな職業人でも勉強を継続できないヒトの元には成功は訪れません。学んで思う、を繰り返す、継続する力も大切なスキルです。 |